2021/10/14 00:35
実店舗を開くにあたり多くの問題に直面することが多い今、今一度僕のお菓子が何なのかを考えていました。
今までもこれからも、僕のお菓子は他でも見ることのある普遍的なものであることが多いと思います。
ビクトリアサンドイッチやウィークエンドなどはその象徴で、皆様が目にする機会は意外と多いはずです。
世の中には【ここにしか無い】と言う希少性をビジネスにする方も多くいます。
ここでなければ食べられない。ここでなければ出会えない。
そんなレアな経験を提供できる店は、その希少性をPRし皆様に来ていただく努力をしています。
僕のお菓子はそんな点があまり多くはないかと思います。
それはきっと【料理を作ること】が好きで長年料理人として働いてきた中で【この料理が得意!】と胸を張っていえるものがないからです。
でもそれはネガティブな意味ではなく、全ての工程や構築に自分の理念を乗せ、広く繊細に作り上げたからだと思っています。
僕の作り上げるお菓子には先に申し上げました通り【特別性】はありません。【特別性を作る必要もなんら無い】とさえ思います。
それは外側から見た結果であって、僕の特別性はきっとお菓子の内側に集約されています。
キャラメルの作り方やビクトリアサンドイッチの生地の作り方や配合は他でやってはいない独自性を持っていると思っています。
今後僕が展開する実店舗にはバターチキンカレーやフレンチトースト、アップルパイなどのオンラインでは提供していない【オフライン】ならではのラインナップが見えると思います。
オンライン同様、他店様でも【名前を聞いたことがある】料理が多いと思います。
考え方や行動の仕方が多くの料理人と少し違うことで現在も多くの悩みを抱える部分はありますが、
皆様からいただきます【レビュー】にいつも心救われます。
当店はこれからも【ふつう】に見えるお菓子を【普通で無い考え方】で作っていきます。
休むところは休むし、無理はできる体ではありません。(実は結構体が弱いです。)
今後もぱっと見のインパクトではなく、沁みて心を潤せるようなお菓子や料理を提供していきますので見守っていただけたら嬉しいです。
なにも僕が、この店が特別になる必要はない。
そこに重きを置いていないけど、お召し上がりいただくお菓子には【勝手に楽しみを】盛り込んでいる大人になりきらない店主でございます。
レビュー等にてふざけた返答をすることもございますがこれからもよろしくお願い出します。
オープンより2年を経過したことを忘れていましたのでここに改めて書いてみました。
こーゆーことって普通忘れないでイベントとかやるところなんでしょうけど、、、
やりませんでした。