2022/03/19 00:36
ちょっと自分のことを書きます。
【自分で言うなや!!】と思うかもしれませんが少しだけ付き合っていただけたら嬉しいです。
僕はミスこそありますが、自分で自分のことを俯瞰して捉えると【石橋を"叩きまくって耐久性をしっかり検証した後に"渡る】タイプの人間です。
そんな人間が今お店を大阪に作っています。
そんな人間はオープン日までにいろいろなパターンをあらかじめ考えて備品などを用意する。
そう思うかもしれませんが、実際にそんな性格でも現実は違いました。
現在大阪有名デザイン事務所の方に店舗の内装や外装をデザインしていただいていますが、改めて受け渡し日が近づいてくると、皆様にお使いいただくカトラリーや店内の音響、キッチン設備に関するあれこれや、コーヒーカップ1つ取っても全く決めれないのが現状です。
それは僕自身が優柔不断だから決めれないのではなく、実際に空間が出来上がらないとそこで召し上がっていただくお客様の気持ちがわからない。
どちらかと言うと僕は結構フィーリングですぐに決めるタイプなんです。
あぁー自分が今までやりたかった【店】というのは、どこまでいっても【自分が"やりたい"店】だったことに気がつきました。
僕は今まで長い間修行という環境の中でフランス料理を作ってきました。
先輩に助けられて文化に触れ、食材に遊ばれてと色々経験してきました。
自分一人で10人前のコースを作ることも可能で、【店を回す】ことに関しては過去の僕に不安要素はありませんでしたが、それはあくまでキッチンの中だけの話だったことが今になって恥ずかしくなります。
今ありがたいことに多くの皆様とメールやメッセージにてお話をさせていただいている中で
【通販とお店の開店で大変かと思いますが、、】とありがたいお言葉をいただきますが、
僕はそんな器ではありません。
あれもやってこれもやって、そんな器用な人間ではなかったです。
この立場になって今までの多くの自信が【用意された環境下での自信】だったことに気付かされます。
少し前にご紹介するお菓子の種類も3種類に減らしました。
これからできるお店も【完成】こそしますが【開店】はまだしないかもしれません。
できるところから迷惑をかけない形で始めたり、ちゃんと真っ直ぐに提供できる料理の構成を完全に決めてから皆様に座っていただいたり、
そんなふうに完成=開店という皆様が知っているスタイルをとらないと思います。
でも僕は【それでいいな!】と今では心を決めています。
完成=開業なんて誰が決めたわけでもない。
料理人にはそれぞれに【これだ】と思えるメニューを決めるタイミングや流れがあるので、たまたまそれにお店が合わなかっただけだと思っています。
お店の開店を焦って空間に合わない食器やチグハグな料理内容を提供するくらいならやらない方がマシということです。
今はまだ店ができていません。作っていただいている最中です。
中の様子もわからないし、設計図では僕には判断ができません。
でも信頼しているデザイナーに作っていただくので間違いなくかっこいいものができるでしょう。
店のことはその後からでもゆっくりしっかり考えます。
ですので店のことは今は工務店さんやデザイナーさんに任せることにしました。
餅は餅屋
僕は今を作っていくお菓子に集中していきます。
これからお店に期待されている方にはアブノーマルな性格での開店にご迷惑をお掛けするかもしれません。
ご迷惑、、、おかけするのでしょうか?
なんとなく言ってみましたが、開店していないんだから迷惑はかからないか、、
期待していらっしゃる方々のワクワクを時間をかけて増やしていくだけです。
皆さんもみたことがないと思います。
完成しているのになかなか開店しないお店なんて。
マイペースかと思われるかもしれませんが、小さいサクラダファミリアのように未完のお店をゆっくりと公開していきそうです。
これをみて興味がある方は
【途中でも全然いいで!】って言う気持ちを持って足を運んでいただけたらと思います。
3月末でお店は完成ですが、完璧な開店はしていません。
それは同時にクローズしていると言う意味ではないため、出来上がっていないお店であるものをつまむ楽しみもあるのかなぁーと思います。
なんや複雑な話になりましたが、いいものを作りたいと思ったら時間がかかるっていうのは本当らしいです。
無理はしません。できません。
いいものを作るために時間をかける気持ちでいますので、【この日からグランドオープン】というかっこいいことは期待しないでください。
そうゆうのも悪くはないです。