2022/04/30 14:31
不快な部分等あるかもしれませんが、文章を書く技術のへたくそさですのでご理解いただければと思います。
現時点で約740件のうれしいレビューをいただき、のべ1600人の方にお菓子をお召し上がりいただきました。
私自身顔の見えない皆様とやり取りする不安も当初はありましたが、現在では【素直な感情】で皆様とお付き合いできている現状は、決して自分だけの努力ではなく、お召し上がりいただく皆様のフォローがあってこそと思います。
ここに皆様にまず感謝いたしたいと思います。
今回皆様にお伝えすることはポイントごとに書いてみたいと思います。そっちの方が見やすいと思うし。
・実店舗のメニュー数について
実店舗ではほんの数種類のお菓子や料理しかご紹介できません。
それは私が一人でやる手前の腕の本数の問題もありますが、私は従来の料理店の【沢山のメニュー】というのが苦手なのです。
沢山のメニューを作れる技術はこれまでの長い修行の中で数多くの先輩や上司の方々に教えていただくことができました。
ただそれは技術として【作れる】だけの話であり、しっかりとすべてに意識を注力できると言う問題はございません。
人間の意識、僕の意識には集中の限界があり、それは恥ずかしい話ですが小さな輪のようなものだと思っています。
このたび平日にはお菓子、土曜日には料理を提供するにあたって、皆様に召し上がっていただくまでの食材以外のすべてのことにこれから私は注意を向けていきます。
その日の温度や湿度、皆様の求めている味の状況。
できるだけ素晴らしい時間を過ごしていただくためには、皆様にご紹介するお食事の種類を極端に狭めることで、自分の持てる技術を1点集中し、お皿に乗せる事ができると思いました。
端から見たら(メニュー少なっ!!)と見えるかもしれませんが、
長年のフランス料理人として食材を触り、料理と言う文化に触れてきた人間が
その(少ない)メニューに経験のすべてを集中させています。
単純なメニュー数ではなく、その料理人の今までの人生が乗っかった1皿なので、【コスパ】は13年分です。
・メニュー内容について
平日のお菓子のメニューに関しては結構考えました。
ドーナツやマフィン、クッキーなど皆様が普段召し上がる馴染みの深いお菓子の方がいいのか。。
たどりついた答えは、【しっかりとした自信のあるもの】でした。
僕にとって自信のあるお菓子は、(数え切れない失敗をしたお菓子)と(失敗した経験の中で数え切れないくらい研究したお菓子)です。
長い目線で僕のお店を気に入っていただくためには、しっかりとした皆様への信頼が大事だと思っています。
その信頼とはその料理の裏側にどれだけ自分の思いがあるか、どれだけ失敗を重ねてそれでもくじけずに作り続けて来れたか
がまっすぐな信頼への僕からの対応だと思っています。
またそのお菓子を作ったから終わりではございません。
目の前でその時のために焼き上げるお菓子。
賞味期限はその日だけというお菓子。
そんなふうに(どこでも食べれるお菓子ではない)を提供できる場が当店(Ludens)だと思っています。
・営業日について
営業日は火曜日から土曜日までです。
営業時間は11時から18時を予定しています。
日曜日、月曜日、祝日はお休みをいただきます。
店主も1人の父です。
子供に病気があったら看病のため休みます。
基本的に家族があってこその僕のチャレンジだと思っています。
今までの長時間労働や家族を顧みない飲食業の働き方からは脱却するために独立をいたしました。
不都合等をおかけするかもしれませんが、、、、正直それは知りません。
あー運悪かったーと思って欲しいです。
そこまで下手に出るつもりもありません。
・皆様へのお値段や接客について
飲食店において一番重要な課題はその給料の低さという問題だけではなく、【過度なお客さま=神様主義】だと考えています。
こうやって書くと今まで召し上がっていただいた方、興味がありこれから召し上がっていただく方に対して喧嘩をふっかけているような風に聞こえますが、そういう意味ではございません。
大阪と言う土地柄もありますが【少しまけてな】と言われる事が多くあります。
当店は【意味のない値下げはしません。】
そのかわり【少し高くても美味しいもの】をご提供する気持ちと予定です。
皆さんも今一度考えて欲しいです。
そのお菓子を安く買えると言う事は、得している反対に損をしている人も必ず出てきます。
今まで培った経験で自信を持ったお菓子が多くの人に召し上がっていただき、そのご感想が僕の次のステップアップにつながる。とは思っていますが、
多くの人に召し上がっていただくために無理な値下げは将来的に何も生まないと考えています。
当店のお菓子に対する値段は上がることはあっても下がる事はありません。
このメッセージを見て(なんやねんこいつは)と思っている方はどうぞご来店をお控えください。
皆様から正当な金額を頂戴することで、今後の皆様へお代金の分の正当な真摯さや信頼を作っていきたいと考えています。
安くてうまい。と言う文化は飲食業の過重労働を長年大きくしてきた1つの要因だと思っています。
それは店主が、いっぱい売って儲けウハウハ、と言うわけではなく、
今後自分の手が回らなくなってきたときにお手伝いをするアルバイトを募集する際、私は時給1700円を絶対に譲りません。
2000円でも良いと考えています。
安くしないから良いものが作れます。
安くしないから良い人が集まってきます。
まぁ誰も傷つかないクーポンとか出てきたらバンバン使ってもらいます。
要はみんなで幸せになろうということです。
また基本的に僕は皆様に対して過剰に謝る事はありません。
お客様は神様ではありません。僕も神様ではありません。
いただいたお金に対して、その価値の分しっかりとお菓子や料理を作る1人の料理人です。
基本的にフランクな姿勢で皆様へご対応いたします。
しかしながらそれは、サービスをしないと言うわけではございません。
皆様からいただきますお金はその料理やお菓子だけではなく、空間や居心地など全てに対して支払っていただくお金だと認識しています。
上のような事は言っておりますが、基本的に皆様が店内において最高の時間を過ごせるような気配りは当たり前にしています。
多くの飲食店は本当にそういう気持ちで取り組んでいます。
お客様だから、と言う理由で上からものを言う態度の人は入店をお断りいたします。
一緒にその空間で過ごす他の方にもその雰囲気は嫌なものです。
どうせ召し上がっていただくのなら最高に楽しい状態で召し上がっていただきたいです。
店主も気をつけますが、(実ほど頭を垂れる稲穂かな)です。
お互いに思いやりのある素敵な空間をこれから作っていければいいなと思っています。
長かったですね。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
若造が少し強気に出ました。