2022/11/16 19:49
あっという間に年始のお菓子のご紹介が始まり、年末年始の期間中は少し休めるかと思ったら全くゆっくりできず。
やりたいことは次から次へと出てくる中、毎日とろとろと亀のように前に進んでいる中皆様はどのようにお過ごしでしょうか?
とここに書いても返事が返ってくるわけもなく。
今回僕はカヌレの説明文を変更いたしました。
少しウザくきつい言い方を引用したのですが、この場にて皆さんの【知っている】について少し触れておきたいと思います。
当店のカヌレは全国の皆様へは冷凍で、店頭にお越しいただける方へは朝焼きでご紹介しています。
少しずつ召し上がっていただける機会も多くなってきた中で、【初めてこんな美味しいカヌレを食べた】【今までのカヌレの中で一番】と、書いていて自分でもナルシストでもないのに気持ち悪いなぁーと思う本当に嬉しいご意見をいただくのですが
当店のカヌレ、当店のタルト。
全くフツーなんです。
今日は当店の美味しいについて深掘りしていきますが、結論から言うと【他のものが美味しくないだけ】に集約されます。
この横暴とも見下しているとも取れる発言ですが、そうやって捉えてしまうのが日本人のよくないところ。
僕は元来レシピを隠すわけではなく、聞かれたら答えるスタンスをとっていますが、レシピを聞いた人の多くが【、、ふつう、ですね。】とおっしゃります。
僕はただ当たり前のことを当たり前にやっているだけなんです。
もちろん食材の選定や処理などは経験上しっかりとはしていますが、多くの料理人からするとそれも【当たり前のこと】
僕のカヌレを召し上がって【今までのよりも】とご感想くれる人は今まで騙されていたんだと思います。
きっと多くの方が【美味しいカヌレの正解】を知っていると思うし作れると思う。
だけどビジネスとして波及させるためには【効率化】を考えなければいけないので、いい意味で言うと改造しています。
それが僕のカヌレとの大きな差で、
僕のカヌレが特別美味しいわけなのではない。他のが勝手に美味しく無くなっているのです。
最初は効率化を考えて始めた作り方ですが、そのうちそれが【当たり前】になり、美味しいカヌレを作れなくなっていった。
たまたまそこで【当たり前に作っている僕のカヌレ】が珍しいだけなんです。
僕はこのやり方を変えないし、変えたとしても美味しいを追求するだけで効率化なんて無視してます。
そもそも【効率的に美味しい】は経験上ありえないし、美味しいって泥臭い手間のかかることなんです。
カヌレは可愛い、サイズも名前の響きも。
そんな文化が先に広がり、結果的に【効率化されたパフォーマンスの低いお菓子】が皆さんの【正解】になっています。
円安や物価高など色々続いています。
なんだか実感はないけどコロナは第8波に入っているらしいです。
財布の紐も行動もきつく縛り付けられている今だからこそ、どうせ食べるなら【当たり前に作った】ものを食べたほうがいいです。
それが僕のお菓子である必要は本当にありません。
ちゃんと食べよう。ちゃんと知ろう。何が正しいかを知っておこう。
暑苦しい変態カヌレ職人はこう思います。