焼き菓子 Compath

2024/05/14 14:22


まずはトップに映るこの画像。これが僕の言いたいことをひとえに映し出していると言っても過言ではないです。

クラウドファンディングという言葉が世の中に広まり、注目を集めて、徐々に加熱も下火になってきても、応援の形として社会に定着することができた昨今。

僕にはお金の流れ方がこの一連の動きの中で本当に大きく変わってきたと思います。もともと存在はしていたけれども、多くの人があまり気にしていなかった【誰から買うか】というベクトル。

大量に物が溢れかえり、【買う】という行為が【消費】という価値観とイコールになっていた2000年代初頭からすると、クラウドファンディングで【誰から得るか】という当たり前っちゃあ当たり前の昭和の良き価値観が見直されているような気がしています。

僕はこの場でお菓子をご紹介している立場なので、お菓子を基軸にお伝えしていますが、お菓子を販売する時にまず多くの人が考えるのは【箱をどうするか】であったり【中身は何を詰めるのか】という"商品"についてです。

気持ちはわかりますが、上に挙げた【誰から】という価値観の方が根付いている現代からするとちょっとズレている気がしています。

お菓子を販売して生活をしていくということは、つまり多く売らないといけないということ。どうしても数を多く作ることが直結する業態ではありますが、その基本的な前提が皆様のニーズと離れているような気がします。

素敵な箱、綺麗で見栄えのするお菓子は確かに良い物ですが、そこから【誰かとの繋がり】を意識することはあまりないのではないでしょうか。

今やお金は【誰かに託す物】になってきています。もちろん払ったお金で商品が手元に届くことは当たり前です。しかし払ったから受け取るという一次的な物ではなく、二次、三次的な表現として、【そのお金をどう活用して、どう発展させるか】という目線も無意識ながら加わっているのが今の現代です。

私たちはお金を得ないと何かを作ることができません。だからこそ、目の前の利益に走ってしまうことは悪手だと考えます。悪手を選択した形として、お店側は【商品の魅力】を目一杯語ります。

【これはここがすごい】【こんなに美味しい】【こんなに売れて、こんな人が食べている】

そう言うしかないんです。

今はきっと【託される人】になるべきだと僕は考えます。

【この人に預けたらどんなことをやってくれるんだろう】
【この人に預けて、もし彼が失敗してもそれはそれで良い!!】

と思われる人にです。

今はそんな時代であることは、僕を含めた皆さんが理解しなければいけません。

さてここからは、皆さんが今見ているこのブログを書いている【私】自身はそのようになれるのか、という点です。

多分無理です。理解はしていてもそこに必要なカリスマ性がないからです。

理解はしているけど、生まれながらにそこに立つことはできない。

できひんのかい!!!なんやねん!!

ならば僕はどうするか。

諦めるという言葉は僕は選択しません。

僕が取るべき自分らしい行動として【誰やねん!!】になるのです。

頂いたレビューに対してもしっかり答える。お菓子の説明ではしっかりボケる。そうやってあほみたいなことかもしれませんが、できることを精一杯やるしかありません。

それをやったからといって認知度が上がることもなく、カリスマ性が出るわけでもないし、その行動がそれらに繋がるアクションでははじめからないものの、だからといって多くの人と同じようなことはしたくないというのが僕の信条です。

失敗というものは何かをそこから得て初めて失敗である必要があると思います。それは本などを通して先人たちの経験を理解することもその流れの一つだと思います。

今現在本当に多くの飲食店が乱立していますが、何かの発信の仕方はほぼほぼカテゴリーで区分けすることができます。

マイノリティーなことをやっているからこそ、その他の人が経験する失敗を身を持って実感することはできませんが、マジョリティーである失敗の分母のほうが大きいので統計的に分析することができます。

自分でお店を持った以上は、自分の失敗をするべきです。

ここ最近いろいろ考えました。

今のままでいいのか。他のお店のようなスタイルにしていくべきじゃないのか。他のお店を見ていると人気がすごいし焦ります。僕は僕と思っていても、やっぱり気にはなるし、比べちゃいます。

でもできることなら、これからもこれまでみたいにボケることでとがっていきたいと思っています。

あまり有名になれず、フォローしてくださっている、このブログを読んでくださっている皆さまのご期待に沿えないこともあるかと思いますが、

あほ、、、やらせてください。

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