焼き菓子 Compath

2024/11/09 14:46





この場を借りてお伝えしますが、11月はお菓子セットのご紹介はありません。

発送が1月になってしまい、お正月やらなんちゃらであれなので、今月はお菓子セットはおやすみです。


お菓子セットをお休みしている間、お前は何してんねんと言われたことがあります。

そんなに強い口調ではないのですが、そこに関して今回は書いてみたいと思います。


発送の関係でお菓子のご紹介を止めている間、僕は何もぼーっとしているわけではなく、どちらかと言うと今が1番忙しいタイミングなんじゃないかと思っています。


その忙しさは、お菓子の内容を考えるといった実務的なことだけではなく、自分が今まで何をやってきたのか、それをどのように応援してもらってきたのかを深く見直すタイミングが毎年この時期にあります。

今でこそ言いたいことを言ってやりたいことをやって、それを応援してくださる皆様が、至らない点があったとしてもそれを踏まえてよかったよと言うレビューを残してくださる現在。


僕が皆様に本当にお届けしなければいけない仕事は何なのかと自問するときに、おいしいお菓子を作ったり考えたりすると言う事はただの過程の1部で、


本質は1本筋の通った気持ちを持ち続けたり、それを元に何を表現していくのかと言うビジョンを常に明確にすることだと思っています。


作るのに忙しかったり考えるのに忙しいと言って、意外とそういうことって後回しになってしまうものです。ものなのです。


でも、それって逆に言うと、目の前の売り上げにばかり目がいってしまい、哲学もクソもあったものではないお店作りになってしまい、どんどんと皆様に面白い行動やこの先の楽しいビジョンを見せれないと言う結果になってしまうと思います。


ここでタイトル回収なのですが、ポケットにはいつも夢を詰め込んでおくべきだと思います。


しかしながら、その中に入っている持ち物(ポケットティッシュ)には、必ず哲学を一緒に携えて外に出る時は行動しなければいけないと思っています。


恥ずかしながら私の作っているお菓子は見栄えも良くないだろうし、こだわった袋や外箱も作ることができていません。


できていないと言うと、少し語弊があるかもしれませんが、僕はそこに関してあまり興味がないので、今後お手伝いしてくださる方にその部分は任せたいと思っていますが、

もっと本質的なことを言うと、お菓子の良さとはそういうところじゃないのだと思っています。


お菓子に対して哲学を載せる。

これはつまり食べる人がどのように豊かな気持ちになれるかを発信者が想像して伝えることができるかどうかにかかっていると思います。


人は幸せのために食べます。

食べる行為と言うのはいつも最速最短のルートで人を幸せにします。


その幸せとは一体お菓子や料理のどこに存在しているのか。

それを深く考えるためには、毎年この時期にちょうどタイミングよく発送の関係でお菓子をご紹介できないからこそ、手を止めてしっかりと考えなければいけないと思っています。


多くの飲食小売店の大企業がなぜ会社の理念を簡潔に伝えているのか、それから見てわかる通り、食べ物には味以外にも大事な要素はたくさんあることを僕らは忘れてはいけません。


どんな食材を使っているか。

どれだけ素晴らしい材料を揃えたり、それを加工する技術があるか。

それは作る側からするととても大事な差別化ポイントにはなっている気がしていますが、選ぶ側からするとあまりぴんとくるものはないと思います。


5年続けてきて何を学んだか。今はその振り返りの時期だと思っています。

5年経って袋や発想の使用は全く変わらないし、そこに対しての成長は見れないかもしれませんが、私は皆さんに対して何を伝えるべきなのかを深く理解したような気がしています。 


1本筋の通った意見と言うものは心に響くものがあります。


昔ファーストリテイリングの柳井社長は全社員を前にして立って、ただ一言、会社の1年間の目標を話しました。


長々と語っているのではなく、ただ一言【儲ける】とだけ言ったそうです。


儲けるとは何事か!お金に意地汚いのではないか1

そういった意見も令和の世の中ではまだ見られるとは思いますが、儲けるとは自分に対して払ってくれた皆さんに、実際に何かを今後お返しできる力を得るのかということなのかもしれないと本を読んで深く思いました。


僕は残念ながらたった1人でお菓子作りをしているため、儲けると言うマンパワーに依存した発言をすることはまだできませんが、

そんな人間でもお菓子を召し上がってくださっている皆様に対してストレートに一言言うとしたら、【貫く】だと思います。


人生の大部分を筋の通ったものにする。

商売の大部分を筋の通ったものにする。

今まで作り上げてきたストーリーに嘘をつかずに、目の前の利益や甘い誘惑に誘われないで、俺は俺だと言う1本筋の通った人間に出していく。

そうなっていくことが、今までもこれからも僕の大事な根幹にあると思っています。 

5年を通してとても多くのレビューをいただきました。

レビューを書いていない方の中には、目のお菓子に満足いかなかった方も多いと思います。

しかしながら、わざわざ手を止めて書いてくださるレビューの多くはやはり何かを伝えておきたい。書き記しておきたい。と言う気持ちの表れなのではないかと思っています。


僕はよく他のお店を研究します。オンラインショップの自分よりも有名な方は何をしているのだろうかどのようなことを伝えているのだろうかと気になって調べることがあるのですが、いつもチェックしているのは"商品ページ"ではありません。


いつも研究するのはブログで何を伝えているのか、レビューにはどのような返信をしているのかを細かくチェックします。


それを見ていて本当に思うのは、いただいたレビューに対してテンプレート的な返信をしたり、ブログを書くことができるのに全く書いていなかったり。

そうしたお店が本当に多いということです。

飲食店において信頼される基準は僕はたった1つだと思っています。

本質はたった1つだけ。

それは作ったものの良し悪しではなく、【良かったコメントにはありがとう。】【お褒めいただけなかったコメントにはごめんなさい。】

【僕は夢に向かってこれからこのように行動していきます】と言った挨拶やお礼、自分が見ているビジョンをできるだけ人に共有することだと思っています。

飲食と言うビジネスにおいて、最も大切なのは、実は品質ではなく関係性だと思っています。

関係性なくしてお店は成り立たないし、関係性のない所の料理やお菓子は食べてみたいとは僕は思いません。

おそらくこれは今だから言えることではなく、自分がどんなに弱者な人間でもいつまでもそうやっていくと思います。いつの時代も紳士のポケットにはハンカチと哲学が必要です。


ハンカチは人をつけるために、哲学は自分を貫くために必要だと小さな会社を経営していた祖父から教えられたことが何度もあります。


当時ははっきりしてわかりませんでした。

自分が会社やお店を経営することがあるとは微塵も思わなかったからです。

ですが今なら痛いほどよくわかります。


ビジネスとはお金を稼ぐことではない。

信頼を構築し続けて、それを更新し続けていくことなのだと思っています。

普通の飲食店のオーナーであれば、お菓子を発表しない間は簡単にオンラインショップは休むでしょう。

それはやはりオンラインショップが商品を売り、売り上げを上げる場だと言う認識でしかないことが原因なのではないかと思います。


今でもはっきりわかりません。私のお菓子を召し上がってくださっている皆様がこのような私の意見を求めているのかどうかはやっぱり分かりません。


ただ相手が求めているからやる相手が求めていないからやらないと言うものでは無いのじゃないかと思っています。


哲学はいつでも持ち続けているべきだと思います。


そして哲学はいつでも伝えておくべきだとも思っています。

もう少ししたら年末用にご注文をいただいているカヌレのセットを作り始めるタイミングに差し掛かります。

今回から始まる新しいカヌレの挑戦も待っています。最初は思いっきり失敗するでしょうし、納得のいかないものもとても多く生まれるのだと思っています。それらはチョコザップに入っているのに意味がなくなるくらい僕のお腹周りに補充されることでしょう。


しかしながら、それを研究し改善していくのは、それがただ商品だからと言うわけではなく、そこに自分が何を伝えたいのかをしっかりと乗っけていきたいから研究し続けると思っています。

長々と書いてしまい、AIなども使わずにタイピングしているため、とても読みにくい文章になっているかと思いますが、

これが今の2024年を締めくくろうとしている僕の気持ちです。全く面白くない文章です。全く学のない文章です。

それでもこうやって最後まで読んでいたら、皆様に対してはやはり私も筋を通して誠心誠意向き合っていきたいと心から思っています。


これからも頑張っていきます。実店舗は残り約半年でその役目を終えようとしています。


その後の事は何も考えていませんし、どうなっていくのかも全く判りませんが、自分で決めた終わりまで後の事なんて考えずに、今はしっかりと突き進んでいこうと思っています。こんな僕ですが、今後も見ていただけたら本当にうれしいです。

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