焼き菓子 Compath

2024/12/03 16:05


作り手がこんなことを言うのはあまりで前例がないかもしれませんが、僕はそもそも最初から完璧なものを皆様に届けれると思っていません。

作り手として当たり前ですが、恥ずかしくないものは最初にご用意しておくことを前提に、オーダーをいただきしっかりと作り込んでいく中で、やっぱりこうしたほうが良いのではないか!さらにこうやって作ると改善されるのではないか!といった常に変化がおかしには生じています。

僕がお店をやる上で1番大切にしている事は、お菓子作りの技法や食材、焼く温度のコントロールなどは常に変化していくこと。
またそれで生じるプラスの変化は、最初に皆様に完璧ではないと言うことによって変化を起こすことを強制させることを目指しています。

人によっては、最初からしっかりと作り込んで、完璧なものを提供しろよ!?と思われる方も一定数いるかもしれません。

しかしながら、逆に完璧なものはこれ以上の成長が見込めません。

お菓子の世界と言うものは、その変数によって考え方が大きく変わります。

変数の少ない焼き菓子などは、基本的に失敗もなければ大きな成長もありません。

逆にチョコレートやカヌレといった外部環境に大きく依存してしまい、またその外部環境の変化をもろに受けてしまう。

お菓子に関しては、さらなる追求、さらなる探求が結果的に良いものを生みます。

私たちお菓子を作る側としては、さらに良いものを作っていくと言う姿勢は大事にしながらも、これで完璧ですよ!これが完璧ですよ!と皆様に言うのは誇大広告のような気がしています。

できない事はきちんと言うし、現状もしっかりと事実に基づいてお伝えする。

ものを売りたいから、お金を稼ぎたいからといって、あまりにも大げさなキャッチフレーズや商品写真が蔓延している。

今だからこそ、ありのままの自分をお伝えして、それでも支えてくださる方に成長を持ってお礼をする。

これが僕のスタイルです。

2024年も今作っているカヌレの箱で終了です。

今年も一昨年も、やっぱり栄えるスイーツや栄える焼き菓子は作れません。

売れる売れないではなく、僕自身にそのコンセプト自体が全く興味を沸かせてくれないのです。

ここ最近ヴィーガンや米粉、グルテンフリー、砂糖、不使用、乳製品、卵、不使用と言うお菓子屋さんがとても増えました。

僕はアンチなわけではありませんが、これらの行動の裏付けが全くないまま、右向け右で始めている人も少なくない現状を見ると、作り手のあやふやな気持ちと同時に、相手にどのような気持ちでその行動をお届けしているのかが全く理解できません。

結局アンチなのかもしれない。
少しスピリチュアルな行動に思えて仕方がないのですが、それはまだ人のこと。


僕は僕で自分の進むべき道を進み、結果的にそれで受け入れられなくて、失敗するのであればそれでいいと思っています。

現状、手前味噌ではありますが、カヌレに関して、ここまで劣悪な環境(レストランもオープンキッチンで並行しているので、パティスリーのような温度環境の安定化を作ることが難しいとい意味)で、約10,000個を超えるカヌレを作り続けて、最初から飽きもしないでExcelにデータを取るため、世はビックデータやディープラーニングと言う時代なのにもかかわらず、単純なフィルターを使って分析する毎日。

アナログかもしれませんが、自分にできることを精一杯やっている結果、誰にも到達できない高みに自分が登れたという事はカヌレのみにおいて自負しています。

私ほどカヌレをしっかりと考え、しっかりと見て、しっかりと食べて、しっかりと分析している人はいないと思います。
ここだけはマジに自信ある。

私は結構ネガティブな性格で、常に浮いた考えをしない性格ではありますが、そんな私がここまで1つのことに自信を持てるのは、やはり数による経験だと思っています。

それを召し上がってくださった今までの皆様のお腹にもしっかりと感謝をしつつ、2025年も浮ついた気持ちなく、できることだけに特化し、これから先歩みを続けていきたいと思います。

カヌレの説明ページにも書きましたが、私の新しく作るお菓子の更新頻度は徐々に遅くなっていっています。

いつも召し上がっていただいてるお客様の中には、僕のオンラインショップが始まって、よちよち歩きの状態の時からご利用くださっている方も少なくはありません。

そんな方は特にわかっているかと思いますが、ここ最近の新しいお菓子のバリエーションの発生はかなり落ち着いています。

考えすぎるからそんなことになっているのです。
逆に言うと考えすぎるから、ここから先まだまだ成長できると自分自身で自負しています。

この先も流行に流されずに、このままの形で行こうと思っています。

それが世間のニーズと徐々に離れていってしまっているとしても、私は自分がやりたくない事はしようとはあまり思えません。

潰れる時はみんな潰れます。

それまでどのような気持ちで、どのようなスタイルでやっていたかが、今後新しくチャレンジしていくときにその失敗経験が生きる土台になっていくかと思うので、皆様もご覧いただけたら面白いかと思います。

あまり変わり映えしないお店のコンセプトではありますが、その反面裏切らない研究を2025年も続けていきます。

おねしゃーす!!

2024年の終わりぎわのご挨拶でした。

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