2025/12/01 18:00

普段見ない冬の綺麗な空を見た時。
一個一個に集中しているはずなのに、いつの間にか終わっている栗を向いている時。
意外と時間がかかるカスタードが、いつの間にか終わっている時。
誰でも、【考えている】と言う状況から、今をしっかりと認識する瞬間がたまにはあると思います。
ジーンと心の奥が静かになり、今まで【考えなければいけない】【考えていた】ことたちが、一瞬で消えて、その場を体全体で受け入れる瞬間。
僕の好きな銭湯やサウナではこれを【整う】と言う言葉で表現していますが、
結局それらは、脳を使って世界を認識し、集中していた状態から、皮膚や五感で世界を認識する状態に変わったことだと、勝手に認識しています。
整うことがなぜ気持ちがいいのか。
それは、自分は生きている小さい世界の輪郭でさえも、五感によって捉えることで、どこか見えない大きな世界へと繋がっている実感を体全体で体感できるからだと思っています。
理屈で【知る】のではなく、体で【解る】
今はまだ、何につながるのかわからない点かもしれないけれども、
そのうち線になる。それが料理の業界では皮剥きや栗の処理なんだと思います。
きっとこれからも僕は、今までみたいに【目新しいお菓子】を作ることも、考えれることも少なくなってくると思います。
だけど、そんな僕だからこそ、
味を通して全身がリラックスし、その瞬間に周りの騒音が消えて、マッサージチェアに寝そべっているかのような【今ここのお菓子】を作れるのではないかと信じています。
小手先の美しさ、小手先の目新しさもいいでしょう。
でも僕にはなんか違う。
【あなたのいつもになりたい】なんて、キッショい言葉は言えません。
だけど、元々【僕のいつも】だった感覚をお菓子を通して皆様に伝えることはできます。
この後に届くお菓子たち
ぜひ【目を閉じて】、口にれた後に【鼻で大きく息をして】、精神を【ノイズキャンセリング】して
楽しむのではなく、その瞬間を大事にしてくれればいいなぁーと思います。
僕のお菓子は可愛くないし、地味だけでど、
その感覚には寄り添えれます。
お菓子を通してリラックスしたい全ての皆様へ。
お菓子は食べ方と考え方も大切です。
手っ取り早いお菓子には、手っ取り早い幸福しかついていません。
【良さ、美しさ】は、お菓子と共に自分で見つけるものでもあると、僕は思っているんです。
