2026/03/01 21:50
もう2026年も3月に突入しました。毎年「過ぎるのが早いな」と言ってしまう自分に、どこか情けなさを感じる年齢になりました。けれども、それは結局、自分が大した行動を起こせていないことに起因しているのかもしれない、とも思っています。
では、行動とは何なのか。人それぞれ考え方は違うでしょうが、料理を主軸にしている私にとっての行動は「変化」です。
2026年の変化は、いくつかあります。
まず、いつも皆さまからご好評いただいているレモンのお菓子についてです。もう一つのレモン農家さんにご協力いただき、レモンのお菓子が冷蔵庫や冷凍庫に入っている時間を、できるだけ長く、そして安定して確保できる体制を整えたいと考えています。より多くの時間、レモンと向き合える環境をつくること。それもまた、私にとっての変化です。
もう一つは、「小ささ」と「大きさ」のバランスについてです。小さいものが可愛いという文化を、正直なところ私はあまり信じていません。女性からすればそうなのかもしれませんが、可愛さの概念がいまひとつ理解できない、少し頭の固いおっさんになってしまいました。
ただ、小ささの中に込める思いというものは、料理人としてやはり考えるべきだと感じています。フランス料理の前菜や一皿が少しずつ小さくなっていったことも、その流れの一つでしょう。小ささの中に込める思いと、大きさの中に込める期待は、まったく別のものだと、最近になってようやく認識してきました。
小さいから良いのではなく、小さいからこそできる表現がある。
大きいからこそ生まれる時間や迫力がある。
その二つをきちんと分けて認識しながら、それぞれの面白さを追求していきたいと思っています。
2026年1月にご紹介したフロランタンは、自分でも個性がよく出ていると感じています。あれは小さいからこそ成立する表現の一つでした。一方で、今後はパウンドケーキを1本丸ごとご紹介するなど、大きいからこそ楽しめる時間というものも、明確に打ち出していきたいと考えています。
皆さんは今年の目標を達成できていますか。2026年に入り、すでに3ヶ月が経過しました。
私は「脱ビール」を目標に掲げましたが、たった3日で失敗しました。けれども、だからといって今年のチャレンジが終わったわけではありません。
チャレンジというものは、失敗してももう一度やればいいのです。ビールに関しては、正直まったく頑張る気はありませんが、その分、別のことで努力を重ね、自分の中でうまく帳尻を合わせていこうと思っています。
変化は一度で完成するものではありません。小さな修正と挑戦の積み重ねの先に、きっと2026年らしい形が見えてくるはずです。
