2026/08/01 11:42

私は何のためらいもなく値上げします。
このタイトルを見て興味を持ってくださった方には真実を話したいと思いますが、多くの方がこのタイトルを見て誤解したり、嫌な気持ちになっていくと思います。
それまでに、世の中にはサムネイルが重要な意味を持っており、そのサムネイル次第では開かれないことも多いものがあるでしょう。
しかしながら、奥に進んでみないとわからない意見だったり、哲学があったりするものです。
ここまで読んでくださっている方には、私はしっかりと期待にお応えするとともに、自分自身を理解していただくために、私の秘密はどんどんと公開していきたいと思います。
レストランで働いていた時代、まだシェフにもなっていない時、レストランのことを考えて、フランスのグラタンのようなもののチーズを少なくしたことがあります。
その時にシェフから言われた一言は、いつまでも忘れられません。
「チーズはケチるな」
この一言です。
それは、「お前が原価を気にするな」ということではなく、原価を気にするのではなく、美味しいものを作るには、しっかりと使わなきゃいけない局面がある、ということを教えてくれました。
心に残っている表現としては、「チーズはケチるな」の一言ですが、この言い回しは、私はレストランの中で、自分の心の中で、他の言葉に置き換えても何度も使用しています。
美味しいものを作るには、美味しい食材を、美味しいだけ使わなければいけない。
これは料理人なら誰しも持っている当たり前の感覚です。
しかしながら、昨今の物価高の局面で、どうしても利益を確保するために、ものを変えたり、少なくしたりというのが、大手のステルス値上げから見てもわかるように、常套手段となっています。
これは、値上げをするとお客様が離れてしまうのではないかという恐怖心や、批判されるのではないかといった保守的な行動だと私は思っています。
この行動自体、とても理解できることが多いですが、私は皆様に迷わずお伝えするのは、うまいものを作るためだったら、私は量を減らしたり、質を変えるのではなく、皆様にご提案する商品の値段を上げます。
これを見て離れていく方もいるでしょう。
仕方ありません。それまでだったということです。
うまいものには金がかかります。
逆に言うと、金をかけたものはうまくなる可能性も高いです。
その差分を補うのが私たち料理人の技術ですが、どうしても素材そのものには勝てません。
私たちの料理技術は、料理人というカテゴリーの中では重要な技法の一つとなっていますが、何よりも素材が良くなければ、おいしいものなんてできないのです。
素材の手助けをするのが、私たちの技術だと思っていただければわかりやすいかと思います。
その素材を、利益を確保するためにケチるなんてもってのほかだと思っています。
なのであれば、しっかりと値上げをしてもお客様がご満足いただけるようなものを自信を持って作り、離れていく客は追わず、信頼していてくれている方にしっかりと向き合う。これが私のスタイルです。
これを書いている今、「だからこれを値上げします」という話ではありません。
しかしながら、今後そんな局面になった時は、私は迷わず値上げを選びます。
そうなっても信頼してくれるよう、日々の発言に気を配っています。
