2026/09/01 08:48

私はオンラインショップを運営する中で、ずっと「品質」というものについて考えています。
世の中では品質という言葉が、どこか“高級感”や“丁寧さ”のような意味で使われることがあります。
包装が綺麗。
箱がおしゃれ。
デザインが洗練されている。
高そうに見える。
もちろんそれらも大切な要素の一つです。
ですが、私はそれだけが品質だとは思っていません。
実際、私のオンラインショップは包装もかなり地味です。
発送に使っている箱も、正直かなりダサい部類だと思います。
もっと可愛い箱もあります。
もっと高級感のある包装紙もあります。
もっと「映える」見せ方もできます。
でも、私はそこをあえて最優先にはしていません。
なぜなら、私が考える品質とは、「見た瞬間の感動」よりも、「受け取った後に余計なストレスを感じさせないこと」だからです。
冷凍庫に入れやすいか。
開封しやすいか。
説明はわかりやすいか。
届いたあと迷わないか。
食べ方で不安にならないか。
発送時期が曖昧ではないか。
私はそういう部分の方が、実はずっと重要だと思っています。
お菓子というのは、作り手からするとどうしても「味」に意識が向きます。
もちろん私も料理人なので、味には強くこだわっています。
ですが、お客様からすると、それだけではありません。
注文してから届くまで。
箱を開けるまで。
食べるタイミング。
保存方法。
家族に渡す時。
冷凍庫のスペース。
そういう全部を含めて体験になっています。
だから私は、「おしゃれに見えること」よりも、「安心して扱えること」を優先しています。
実際、綺麗すぎる包装というのは、時に“受け取る側の気疲れ”にもなります。
捨てづらい。
開けづらい。
保管しづらい。
気を遣う。
それは一見高品質に見えて、相手の時間や認知を奪っている場合もあります。
私はそれを避けたい。
だから私のオンラインショップは、ある意味かなり不器用です。
箱もシンプル。
包装も最低限。
デザインも派手ではない。
でもその代わり、
中身の説明はかなり細かく書きます。
発送時期もできるだけ曖昧にしません。
「いつ届くかわからない」を減らしたいからです。
私は、品質とは“優しさを仕組みに変えること”だと思っています。
人は必ずミスをします。
忘れます。
迷います。
不安になります。
だからこそ、「相手が迷わなくて済む構造」を作ることが、品質なのだと思います。
逆に言えば、作り手の都合や曖昧さを、お客様側に処理させることは、低品質にもつながります。
問い合わせを何度もしなければならない。
説明がわかりにくい。
受け取り方が複雑。
どの商品かわからない。
その“確認する時間”は、お客様が本来払わなくてもいい時間です。
私は、お菓子を通して、その余計な負荷をできるだけ減らしたい。
だから派手さよりも、わかりやすさを優先しています。
そして結果として、包装は少しダサく見えるのかもしれません。
でも私は、そのダサさの中に、むしろ誠実さが残ると思っています。
綺麗に見せることより、安心して受け取れること。
演出より、実際に困らないこと。
私は、そういう品質を作っていきたいと思っています。
