焼き菓子 Compath

2022/03/23 22:41

なんだかことあるごとにお菓子とは関係ないブログを始めて結構日が経ちます。

これはこれで面白いし、なぜかインスタグラムのフォロワーよりもこちらのフォロワーが多いので、
もうこっちでよくね?と思いながら書いています。

昔先輩に言われたことが今でもぼくの頭の中にあります。

【とりあえずやってみる。いいか悪いかはやってみた後でしか決めれない。だからまずやる。】

ぼくの先輩はここでは【手作り】について言っていました。

世の中には【ハンドメイド】や【自家製】という言葉で溢れています。
世の中に広がり始めたときは今よりももっと言葉自体に影響力がありましたが、
【自家製が当たり前】となった今ではその価値は当時よりも薄く、既製品は良くないという風潮も少なからずあります。

皆さんからみた【手作りの世界】は上のような視点だと思います。

しかし料理人にとっては違い、やはり自分で何かをするということは本当に多くのことを教えてくれます。
なぜその味がいいのか、なぜ既製品は素晴らしいのか、悪いのか。

今皆様からいただいたレモンケーキはレモンの漬け込みからコンフィまでを一貫して自分で作っています。

それは【僕の方が既製品よりいいレモンコンフィを作れるから】ではなく、【レモンコンフィを自分で作ることで作る意識が生地にも向かう】と思っているからです。

レモンコンフィだけの話ではありません。
やってみるというのは挑戦したものだけではなく、それを取り囲む環境自体にも目を向けるいいきっかけになるということがいただいた言葉から今更ながらわかってきました。

そんなこんなで当店もお菓子を作ってからしれっと3年経ちます。
今年の春には実店舗をオープンする予定ですが、今日打ち合わせをしたら
店自体(箱として)は3月31日に完成ですが、デザインを頼んでいるテーブルや、職人の手作りの椅子などは4月中旬から下旬にかけての納品となりそうで、

本当に箱しかでき上がってきていない現状です。

でもこれも僕のチャレンジであって、【オープンとは何か】を考え直す良いきっかけになったと思います。
これからの店の運営は以前のブログ↓


にてお伝えした通りですが、なるようになるし、ならないようにしかならない。

そして人によって【なる】には違いがあるのだから、そこに統一感をわざわざ持たせにいく必要がないということを今回【実店舗をやってみる】で分かりました。

人生においてなんでも【とりあえずやってみる】はとても大切だと思います。

こうやって【とりあえず思ったことを書いてみる】ことで、僕のことを嫌いな人は離れるだろうし、気になってくれている人は読んでくれると思います。

料理はその工程一つ一つが理論です。
理論があって美味しいは作れますが、それでも【やってみないとわからない】という遊び心はデジタル化した今いつまで経っても無くなることはありません。

コロナ禍で、しかもテーブルも椅子もまだない状態で【やってみるからこそ】わかる僕らしい店がこれからできることを密かに楽しみにしています。

ご迷惑やご不便をかけることがあるかとは思います。
言葉だけではなく実際にきちんと。

でもそうやって時間をかけて出来上がっていくサクラダファミリアみたいな店作りは誰もやっていない分、
僕も皆さんも面白いと思います。

ちなみに今は紅茶は決まりましたがカップが決まっていません。
メニューもテイクアウトも営業日も決まっていません。
営業時間も決まっていません。

【これお前らしいよ】というものやアイディアがあったら教えていただけると喜びます。








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