夏を解く、ひんやりお菓子箱のネタバレ
¥5,600
SOLD OUT
今回もご依頼いただき、本当にありがとうございます。
それでは、箱の中に入っているお菓子のネタバレをしていきます。
今回は、初めて皆様にお届けする「アイスサンド」を作りました。
アイスを作ることも、クッキーを焼くことも今まで何度もあります。
でも、その二つを一つのお菓子として組み合わせるのは今回が初めてです。
実際に作ってみると、アイスの固さ、クッキーの食感、冷凍庫から出した瞬間の噛みやすさ、そして一個の大きさ。
ただアイスをクッキーで挟むだけのように見えて、考えることが山ほどありました。
今回は2種類作っていますが、中身が違えば、美味しく感じる大きさも変わります。
なので、それぞれ同じサイズにはしていません。
初めてのお菓子ですので、皆様のお口に合うか少しドキドキしています。
そんなことも含めて、今回のお菓子を楽しんでいただけたら嬉しいです。
それでは、参ります。
【フランスと日本のチーズの融合 チーズアイスのクッキーサンド】
今回のチーズアイスには、二つの国のチーズを使っています。
一つは、フランスの「ブリア・サヴァラン」。
とてもコクが強く、チーズらしい個性もしっかりと持っている、本当に美味しいチーズです。
そしてもう一つが、北海道産のクリームチーズ。
この二つを組み合わせ、バニラをベースにしたアイスへ仕上げました。
ただ、個性の強いフランスのチーズと、まろやかな日本のクリームチーズを単純に合わせれば美味しくなるわけではありません。
その二つの間をつないでいるのが、自家製の練乳です。
牛乳のコクと甘味をぎゅっと凝縮した練乳が入ることで、ブリア・サヴァランの力強さと北海道産クリームチーズのやさしさが、ちょうどいいところで一つになります。
そして、そのチーズアイスをクッキーでサンドしました。
アイスだけが主張しすぎてもダメ。
クッキーが強すぎてもダメ。
冷凍庫から取り出して、そのままかじったときに二つが一緒に口の中でほどけていく。
そこを基準に、アイスの状態とクッキーの食感、そして大きさまで調整しています。
フランスと日本。
二つのチーズと、それをつなぐ自家製練乳。
濃厚だけれど、最後までちゃんとアイスとして楽しめるチーズサンドになりました。
白いワックスペーパーに包まれてます
■ 原材料
フランス産チーズ(ブリア・サヴァラン)、北海道産クリームチーズ、牛乳、自家製練乳、卵黄、バター、砂糖、薄力粉、全卵、バニラ
■ アレルギー成分
乳製品、小麦、卵
■ お召し上がり方法
アイスですので、解凍する必要はありません。
冷凍庫から取り出して、そのままお召し上がりください。
【ヌガーグラッセサンド】
もう一つは、ヌガーグラッセです。
こちらは完全に初めましてというわけではありません。
2026年7月、レストランで皆様にお出ししていたヌガーグラッセを、今回のアイスサンド用にさらに改良しました。
一度完成したから、それをそのまま使う。
ではなく、サンドにするならサンドとして、もう一度美味しさを作り直しています。
中には、レーズン、ピーナッツ、アーモンド、くるみ、ココナッツ、オレンジなど、いろいろなものをたっぷりと入れています。
食べる場所によって、レーズンが出てきたり、ナッツの香ばしさが現れたり、オレンジがふわっと香ったり。
一口ごとに少しずつ表情が変わります。
蜂蜜や黒糖の甘さも加わり、ラム酒の香りが全体をまとめています。
そして、このヌガーグラッセに合わせて、こちらはこちらでクッキーの大きさや全体のバランスを調整しました。
先ほどのチーズアイスとは中身の密度も食感もまったく違います。
だから、同じ「アイスサンド」でも同じ設計にはしていません。
7月にレストランで召し上がってくださった方には、
「あ、あれだ」
と思っていただきながら、その時よりもう一歩進んだヌガーグラッセを楽しんでいただけたら嬉しいです。
茶色のワックスペーパーに挟まれてます。
■ 原材料
卵、薄力粉、バター、砂糖、蜂蜜、レーズン、ラム酒、黒糖、オレンジ、ピーナッツ、アーモンド、くるみ、ココナッツ
■ アレルギー成分
小麦、卵、乳製品、ピーナッツ、ナッツ
■ お召し上がり方法
こちらも解凍する必要はありません。
冷凍庫から取り出して、そのままお召し上がりください。
【ごろごろナッツのフィナンシェ】
フィナンシェというお菓子は、その成り立ちもそうですが、何よりあの独特な形に特徴があります。
そして作り手によって意外と違うのが、中心を膨らませるのか、膨らませないのか。
これは、それぞれの考え方があっていいと思っています。
僕自身はここ最近、あまり大きく膨らませず、金塊のような平たい姿に焼き上げる方が、「フィナンシェ」という名前の由来にも似合っているのではないかと思うようになりました。
見た目はとてもシンプルなお菓子ですが、実際に作っていると、この生地は本当に奥が深いです。
特に難しいのが温度。
同じ生地でもオーブンの温度が少し違うだけで、膨らみ方が変わります。
つまり、「膨らんだ」「膨らまなかった」ではなく、どう膨らませたいのかを考え、そのために生地と温度をこちら側がコントロールする必要があります。
今回は、そこへアーモンド、くるみ、ピーナッツ、ココナッツをたっぷり加えました。
これも単純に、
「ナッツ入れたら美味しいやん」
だけでは終わりません。
フィナンシェは、生地をしっかり混ぜることでグルテンを作り、その力も利用しながら焼き上げていきます。
ところが、出来上がった生地へたっぷりのナッツを入れてさらに混ぜれば、その分だけグルテンの状態も変わります。
混ぜすぎれば食感が変わる。
混ぜなければ均一にならない。
さらに温度も見なければならない。
ナッツを入れただけに見えて、実はかなり繊細なフィナンシェです。
そして僕のフィナンシェは、生地そのものにたっぷりと空気を含ませて焼き上げ、その一番いい状態で瞬間冷凍しています。
なので、今回も「解凍」という概念は、ほとんど必要ありません。
冷凍庫から取り出して30秒ほど。
もう、かじってください。
半冷凍くらいの状態がものすごく美味しいです。
10分も20分も待つ必要はありません。
袋から取り出して30秒から1分くらい。
それくらいが僕のおすすめです。
■ 原材料
バター、卵、砂糖、小麦粉、アーモンドプードル、アーモンド、くるみ、ピーナッツ、ココナッツ、ベーキングパウダー
■ アレルギー成分
乳製品、小麦、卵、アーモンド、くるみ、ピーナッツ
■ お召し上がり方法
冷凍庫から取り出し、袋から出して30秒〜1分ほど置いてからお召し上がりください。
半冷凍の状態でも十分に噛めます。
むしろ、その状態がかなりおすすめです。
「完全解凍まであと何分かな」なんて考えなくて大丈夫です。
【バナナカヌレ】
バナナ味のお菓子を作る。
言葉だけなら、とても簡単です。
でもバナナの香りは、思っている以上に繊細です。
熱を入れすぎれば香りが飛び、色もどんどん変わっていきます。
だから今回は、まずバナナをジャムにするところから始めました。
色をできるだけ飛ばさず、バナナらしい香りを残すために、火の入り方を細かく見ながら仕上げています。
さらに、もう一つ作っているのがバナナのカスタードです。
普通のカスタードなら牛乳を使います。
今回は、その牛乳の役割をバナナにやってもらいました。
バナナピューレとバナナエキスを牛乳に見立てて、カスタードとして炊き上げています。
バナナジャム。
そして、バナナで作ったカスタード。
この二つを組み合わせることで、カヌレの中でもバナナがぼやけず、ちゃんと「バナナを食べている」と感じられるようにしました。
さらに、乾燥させたバナナにはココナッツオイルをまとわせ、低温のオーブンでじっくり焼いています。
一部はチップとして。
一部は細かくしてパウダーとして。
同じバナナでも、状態を変えることで香りや食感の出方も変わります。
カヌレという強い個性を持ったお菓子の中で、繊細なバナナをどう負けさせないか。
今回は、そんなことを考えながら作ったカヌレです。
■ 原材料
バター、牛乳、薄力小麦粉、砂糖、ラム酒、トンカ豆、卵、バナナ、りんご、バニラ、ホワイトラム、ココナッツオイル
■ アレルギー成分
乳製品、小麦、卵、バナナ、りんご
■ お召し上がり方法
冷凍庫から取り出し、常温で10分ほど置いてからお召し上がりください。
半解凍くらいの状態から、バナナの香りとカヌレの食感を一緒に楽しんでいただけます。
【こしあんのビクトリアサンドイッチケーキ】
今回は、こしあんです。
本当のことを言えば、僕自身は粒あんが大好きです。
でも今回は、あえてこしあんでビクトリアサンドイッチケーキを作りました。
僕には、あんこ作りを教えてくださった師匠のような方がいます。
その方から学んだことをもとに、和歌山県産の小豆から一からあんこを炊いています。
今回大切にしたのが「裏ごし」です。
フランス料理にも「パッセ」という、素材を裏ごししてなめらかにする作業があります。
その考え方を、あんこにもしっかり使いました。
一度ではありません。
二回、裏ごししています。
そうすることで、小豆の味は残しながら、舌の上ではほっくり、そして非常になめらかにほどけるこしあんになります。
そこへ、立てた生クリームを合わせてフィリングにしました。
そして、それを挟むスポンジ生地にも、たっぷりと空気を含ませています。
ふんわりとした生地からバターが香り、その先からこしあんと生クリームが出てくる。
少し前に、あんバターサンドや、あんバターフランスのようなお菓子やパンが流行った時期がありました。
考えてみれば、とても面白い組み合わせです。
あんことバター。
究極に「和」らしいものと、フランス料理やフランス菓子を象徴するようなもの。
一見すると正反対なのに、合わせると驚くほど相性がいい。
バターの乳脂肪があんこの旨味を補強し、それぞれの香りが重なることで、単体では出なかった美味しさが生まれます。
今回は、その「あんことバター」という組み合わせを、僕なりにビクトリアサンドイッチケーキへ落とし込みました。
派手な組み合わせではありません。
でも、だからこそ奥が深いです。
粒あん好きの僕が作った、なめらかなこしあん。
ぜひ楽しんでいただけたらと思います。
■ 原材料
バター、砂糖、卵、小麦粉、ベーキングパウダー、牛乳、和歌山県産小豆、蜂蜜、生クリーム
■ アレルギー成分
乳製品、小麦、卵、はちみつ
■ お召し上がり方法
冷凍庫から取り出し、袋に入れたまま常温で30分ほど置いてください。
生地とこしあん、生クリームがちょうどよくなじみ、美味しく召し上がっていただけます。
※蜂蜜を使用していますので、1歳未満のお子様には与えないでください。
最後に
以上が、今回お届けするお菓子のネタバレでした。
今回は初めて作ったアイスサンドもあれば、何度も作ってきたフィナンシェやカヌレを、また違った方向から作り込んだものもあります。
初めて作るものは、やっぱり少し怖いです。
自分では美味しいと思っていても、それを実際に皆様が冷凍庫から取り出して食べたとき、どう感じてもらえるのか。
そこまでは僕には決められません。
特に今回のアイスサンドは、初めて皆様にお届けするお菓子です。
皆様のお口に合えば、本当に嬉しいです。
そして、今回も一つひとつのお菓子で美味しい状態が少しずつ違います。
「どれくらい解凍するんだっけ?」
となったときには、食べる直前にこのページをちらっと見返してもらえたらと思います。
もし届いた内容や個数が違っていたり、食べ方が分からなかったり、何か気になることがありましたら、遠慮なくご連絡ください。
それでは今回も、冷凍庫を開けながら、
「今日はどれ食べよかな」
くらいの気軽な気持ちで、ゆっくり楽しんでいただけたら嬉しいです。
今回もご依頼いただき、本当にありがとうございました。
2026年7月31日 23:59 に販売終了
発送予定:2026年8月31日 〜 2026年9月21日












