ちょびっと話を聞いてーな。その③ 変であれ。そのやらしたこそ、あなたの面白さ
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ものづくりって、自分が作りたいものを作ることも、もちろん大事だと思う。
でも、ただただ自分の作りたいものだけを作るのも違うし、反対に、お客様のニーズを覗き込んで、それに合わせるだけっていうのも、僕はあんまり面白くない。
僕がやりたいのは、そのどっちでもない。
言ってしまえば、
相手が欲しいものに、自分の自己満をくっつける作業。
これが僕にとってのものづくりなんだと思う。
僕の店をこうやって応援してくれて、いろんなものを食べてくれている皆さんを見ていると、
「こういうの好きでしょ?」
って、ちょっと思う。
だって、僕もそういうの好きだもん。
だから、
「皆さんが食べたいのって、こういうものでしょ?」
というところまでは、ちゃんと分かっていたい。
でも、そこで終わったら面白くない。
分かっているからこそ、
じゃあ僕なら、もうちょっと上をいくよ。
と思う。
僕ならこう作る。
こっちの方が絶対おいしい。
こうした方がもっと食べやすい。
こういう形にした方が、たぶんもっと楽しい。
そうやって、お客様が欲しいものの上に、自分の技術とか考えとか、ちょっとした自己満をどんどん重ねていく。
僕は、その作業が好きだ。
自己満っていうと、あんまり良い言葉に聞こえないかもしれない。
でも、自己満にもいろいろあると思う。
ただただ自分一人が満足したい人もいる。
一方で、
誰かに満足してもらうことで、自分が満足する人もいる。
僕は完全に後者だと思う。
そして、ものづくりをするなら、僕はそっちの方が絶対に楽しいと思っている。
相手が欲しいものをそのまま作るんじゃなくて、その人がまだ言葉にしていないところまで勝手に想像する。
「これくらいが良いんでしょ?」
じゃなくて、
「これが良いんでしょ?分かってるって。じゃあ、もうちょっとやっとくわ。」
くらいがいい。
少しいやらしいくらいでいいと思う。
ネットの向こう側にいる人のことを勝手に想像して、
「こんなん好きでしょ?」
って思いながら作る。
そして、その人が思っていたものより、ほんの少し上のものを送りつける。
僕にとって技術って、たぶんそのためにある。
答えなんてない。
どこまでやれば正解なのかも分からない。
それでも、
自分なりに相手へ当たりをつけて、その人が喜ぶところを探していく。
そこに、自分なりの技術や自己満を重ねる。
それが僕ら作り手の仕事なんじゃないかと思う。
普段生きていたら触られることもないようなところを、ネットの向こうからちょっとだけこちょこちょされるような。
「そうそう、そこやねん。」
って思ってもらえるような。
そんな、相手に対するちょっとしたいやらしさ。
僕は、そこを楽しんでいる。
販売期間
2026年10月27日 18:00 ~ 2026年10月31日 23:59
発送予定:2026年11月30日 〜 2026年12月5日
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